イソフラボンが注目される理由
イソフラボンは、大豆の胚軸の部分に含まれるポリフェノールの一種で、美容や健康の維持に大きな効果を発揮するため、多くの人に注目されています。
美容
イソフラボンには美容効果があります。 まず一つ目に、美白効果を挙げることができます。
表皮にある「メラノサイト」は、紫外線などの刺激を受けると「メラニン」を生成して、肌細胞が紫外線によって破壊されないように、バリアーをつくります。 メラニンが過剰に生成されると、肌に蓄積され、色素沈着を引き起こし、肌の色は黒くなってしまいます。
イソフラボンに含まれる「ゲニステイン」は、メラニンの生成を促進する酵素「ドーパクロームトートメラーゼ」を抑制することができ、メラニンが過剰に生成されるのを抑えることができます。
イソフラボンを摂取することで、ハリのある、みずみずしい肌を保つこともできます。 ハリのある肌を形成するのは、真皮層にある「コラーゲン」です。
コラーゲンは細胞と細胞をつなぎ、表皮を支えて皮膚に弾力を持たせています。 そのコラーゲンの隙間を埋めているのが、肌の潤いを保つために欠かせない「ヒアルロン酸」です。
このコラーゲンとヒアルロン酸により、ハリと潤いのある肌を保つことができます。 しかし、このコラーゲンとヒアルロン酸は、肌の老化とともに減少してしまいます。
イソフラボンは、コラーゲンとヒアルロン酸を合成する細胞である、「線維芽細胞」を活性化する作用があり、美容成分の生成を促進することができます。
また、イソフラボンの抗酸化作用により、肌が老化するのを抑制することができ、弾力やツヤのある肌を維持することができます。
癌予防
イソフラボンは癌予防にも効果を発揮します。 体内で生成される「チロシンキナーゼ」という物質は、細胞間の信号の伝達において、とても有用な酵素の一つです。 しかし、このチロシンキナーゼが体内で異常に活性化してしまうと、細胞が異常に増殖してしまい、癌を誘発してしまいます。
ゲニステインは、チロシンキナーゼの活性を阻害する作用があり、癌の予防にとても効果的です。
男性の場合、前立腺癌の原因になるのは、男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン」です。 このジヒドロテストステロンは前立腺を肥大させ、癌細胞の増殖を促進してしまいます。
イソフラボンは、ジヒドロテストステロンの生成の際に必要とされる、「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素の産生を抑制することができ、ジヒドロテストステロンの増加を抑制することができます。
さらに、ジヒドロテストステロンが、前立腺に作用するのをブロックします。 このようにして、前立腺癌を予防することができます。